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2010年6月

山中漆器ー旅のおわりに

旅の最後は
山中漆器伝統産業会館へ連れて行ってもらいました。

ブランドとして輪島塗ほどでは無いようですが、『江戸末期に木地師により考案された「加飾挽き」や「薄挽き」等、高度な木地「轆轤挽き物」技術は、山中漆器の大きな特徴』とされておりみごとなものです。

21yamanakanuri_2 目にとまったのは直径5センチほどの花弁形をしたかわいい箸置き。まぎれもない木地からつくられた山中漆器です。弟夫婦とおそろいで記念に求めました。

写真はクリックで拡大

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かじかはし

かじかはし
山中温泉街を抜けていくと鶴仙渓の深い渓谷から景色は突然明るく開けてきます。大聖寺川に向かって斜面に設けられた小路を降っていくと川に架かった小さな橋がありました。13kajika

対岸は国道沿いに道の駅が併設された健康ランド。そこはテニスコートなどがあり、落ち着いた温泉宿のイメージとは無縁のスポーツ施設で、利用者は山中温泉の泊り客とは違う客層のようです。
橋銘板には「かじかはし」と書かれていたものの、通常みられる架設年、河川名の表示は見当たりませんでした。この橋、大変ユニークで、橋面が凹反りになっています。つまり、対岸までの道なりに橋の中央が一番低くなっているのです。歩行者はゆるやかな凹曲線の歩道の上を歩くことになり、歩道勾配の不連続がありません。14kajika
橋の構造本体は鋼のケーブルを張り渡し、それをコンクリートで覆ったものではないか?と思います。健康ランドの造園処理としては面白いと感じました。

ただし、橋名については不満です。理由は地名の河鹿町はちと遠い。景観からして「かじか」はなじまない。もっとこの公園の雰囲気にふさわしい命名ができなかったものか?


(帰宅してから管理の山中支所に問い合わせましたが、県が10年ほど前にこのあたりの公園整備事業を行った際のもので、なぜそのような橋になったのか詳しいことはわからないそうです)。

県から1カ月ぶりにお返事をいただきました。それによると
>①構造形式について
> PC吊床版の橋長L=47.0m、幅員w=2.0mの歩道橋です。
>②架設年について
> H11.3に完成しています。
とのことです。

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白鷺大橋

白鷺大橋
山中温泉街の入口に架かっているのが白鷺大橋です。20sirasagi3
黒谷峠越えの難所に、2000年に九十九院トンネルが開通して、山中温泉への交通事情が劇的に改善され、その終点として黒谷橋の下流100メートルほどのところに並行して白鷺大橋が架設されました。この時から黒谷橋は峠越えの街道の橋としての役目を終えて、遊歩道の起点となり静かなたたずまいの中で保存されているといえるでしょう。
ところで、この白鷺大橋、上路のコンクリートアーチ橋で、下から見ないかぎり構造物として意識されないくらい影が薄いです。
天下の山中温泉の入口で、トンネルを抜けてすぐのところですから、もうすこしモニュメントとしての存在感のある橋を架けてほしかった。立派な構造物のくせに架設位置を誤ったもったいない橋と思いました。景観バカの構造専門家が設計するとこうゆうことになるということです。橋名の白鷺も根拠不明。すなおに新黒谷橋でよかったのに。

九十九院トンネルと白鷺大橋との位置関係はこちらで

もっと拡大すると

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黒 谷 橋

=黒谷橋=

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山中温泉といえば、その入り口付近にある黒谷橋をどうしても見ておかねばなりません。
あたりは奇岩怪石が並び四季折々の景観を楽しむことができる景勝の地として、その昔、芭蕉が
「此 川 の く ろ 谷 橋 は 絶 景 の 地 也
行 脚 の た の し み 爰 に あ り」
と言ったそうで、黒谷橋のたもとには、その言葉が刻まれています。

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現在の黒谷橋はコンクリートアーチ橋で、大正から昭和初期にかけて盛んにとりいれられた西洋風の意匠が色濃く、橋銘板には昭和10年架設とありました。もうこんな、ロマンと郷愁を感じさせる橋が新たに架けられることはないでしょう。そのはず、ごく最近、バイパスの新道ができるまでは、山中温泉へ山越えの旧道をこの橋が玄関口として迎えてくれていたとのこと。当時、架橋にかけた関係者の意気込みがしのばれます。

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芭蕉の言ったとおり、絶景の地にありますから、近寄って全体を見ることはできず、橋のたもとの有名旅館に頼み込んで客室の窓際から木の葉越しにやっと見え隠れするのを眺めさせてもらいました。良い橋です。本文タイトル下の写真はそういったことで、やむなくスタンプラリーでいただいた観光協会の絵ハガキを使わせていただきました。季節も秋ですがあしからず。

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高欄や橋面のデザインは橋本体とのバランスもなかなかで、
さすがに良いです。

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武家屋敷風文化財 無限庵

Mugenan

二日目の朝は宿の対岸、こおろぎはしを渡ってすぐの無限庵 (石川県指定文化財 前田家家老横山家別邸)をおとづれました。
玄関に立つと、武家屋敷の「頼もう~」って感じ。朝の観光客は私たちだけ、大広間から洋間、茶室まで案内のおばさまがつきっきりで説明あり、明治期に金沢に建てられ、大正時代に地元の資産家によってここ山中に移築され、大切に維持保存されてきた文化財を堪能しました。写真撮影は遠慮したので、ホームページのリンクでどうぞ。
前所有者の資産家とは、自転車のアラヤ工業の社長で、自転車のリムに山中漆器の技術を生かした漆塗りの木材を使って大成功を収めた方だそうです。

こんな資産の残し方は良いですね。

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スタンプ・ラリーの賞品は絵葉書

句碑スタンプ・ラリーの賞品は絵葉書

渓流沿いの遊歩道をだいぶ歩いたのでこの日はあやとり橋までで、宿に帰ることにしました。途中にこの温泉の中心となる、歴史ある「菊の湯」の前を通り、そこにあった無料の足湯にしばし浸かってみました。昭和のはじめまでこの温泉には内湯がなく、浴客はみな、この元湯に入りにきていたとか。15kikunoyi

山中温泉といえば、芭蕉が滞在して幾つかの名句を残しているのですね。見てきた2つの橋のたもとにも、それぞれ場所にちなんだ句碑があり、この句碑をめぐってスタンプを集めるとオリジナル・グッズが貰えるというので、挑戦しました。10basyou_2 

こおろぎ橋は 「かがり火に河鹿や波の下むせび」。
あやとり橋には「やまなかや菊はたおらじ湯のにほい」
といった具合です。

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句碑の写真はNTakanoさんの「温泉ドライブのページ」(芭蕉ゆかりの地)より

この日得られた3ケのスタンプで交換所となっている「芭蕉の館」を訪ねると、賞品は山中温泉の名所絵葉書4枚でした。オリジナルってことで賞品への想像が膨らんでいただけにチョットがっかり。翌日の山中塗り会館での出会いに期待することにしました。

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あやとり橋

あやとり橋

こおろぎ橋から渓谷の遊歩道を下っていくと木の葉がくれに赤いものが見えてきました。
山中温泉の観光スポットの随一といわれる「あやとり橋」です。新緑に紅色の鋼材が映えてなかなかの眺めです。1991年の竣工。

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華道草月流三代目家元・勅使河原宏のデザインによるワインレッド色のペンキ一色に塗られた湾曲した徒歩専用の橋であり上空から見るとユニークな形状(S字型)をした鉄骨の橋。橋のデザインのコンセプトは「鶴仙渓を活ける」と言われる。文字通り糸遊びの綾取りに似せており、両岸が両手となる構造となっている。(wikipediaより)
夜はライトアップと噂に聞いていたのですが。ホテルの話では、足元があぶないので街灯を点けることにしたということだそうで、ちょっとがっかり。いろんな意味で話題の橋であり、訪れる浴客の目のたのしみとなったことは評価されると思いました。

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しかし、この橋問題ありです。久しぶりに、もと橋梁技術者として考えさせられました。まず、三角トラス部材の不規則な接合は「活ける」とか「あやとり」とかのイメージとはほど遠い武骨さです。構造全体の力の流れが自然の法則に反しているので、見ているものに不安を与えます。そのことは橋のたもとに立ってはっきりしました。橋としては余分な部材を突き出すことで、構造全体の力のアンバランスを辛くも補った格好です

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また、部材の結節点の構造も異様に大きくて醜いです。恐らくここに曲げやねじりといった、トラス構造の橋では起こりようのない不自然な力が働くのでこのような頑丈なものにせざるを得なかったと思われます。それにしても、この結節点の構造はいただけません。

デザイナーはこの橋の名前が示すようにに流麗さと斬新な軽やかさを期待しました。そして緊張感を。だが、デザイナーの思いに構造設計者は充分に応えることができていません。平凡で策のない構造設計が台無しにしています。デザイナーの名を汚した迷橋。

山中温泉観光協会のホームページより自画自賛の一幅。この方向から見るとなかなか悪くないです。P_ayatorihashi_l

あやとり橋といえば全国にありますが、ひとつだけ参考までに 九州のあやとり橋 を紹介しておきます。すなおにあやとりの風情をとりいれた橋。そして、二股にわかれた取り付け部の心にくい処理。無名(失礼)の設計者に敬意を表します。

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北陸の有名温泉に招待されました

2010年5月31日 北陸の有名温泉に招待されました

弟がインターネットを始めてくれました。もとさんはあつかましくも自分改造した中古のPCを送りつけて、「とりあえず体験しなさい」ということにしたのですが、彼は2ヵ月あまりで、このPCをマスターし、旅館の予約も自由にできるようになったようです。

なんと北陸の有名温泉一流旅館にバス送迎つきで予約して、もとさん夫婦を呼んでくれました。これもご縁と好意に甘えて1泊2日の温泉を楽しんできました。

新大阪駅前のバス駐車場では、各温泉地への送迎バスがずらりと並んでいました。

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こおろぎ橋

温泉に着いたら、弟夫婦はもう着いていました。そちらはおなじ県内で数十キロしか離れていないのですから。近くにこんな名所があってうらやましいことです。

旅館に落ち着くとすぐに、渓谷の名橋「こおろぎ橋」を訪ねました。めずらしい全木製の橋です。渓谷沿いの遊歩道を結んで川をまたいでいますが、車も通れます。

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裏へまわってみると本格的な木組がみてとれます。いまどきこんな橋を制作する匠がいるのですね。もとさん学生時代の最初の橋梁設計実習が木橋の設計製図だったことを思い出しました。木材でも強度計算をして部材の断面積を割りだすのです。3korogi

おとうとの嫁が「この橋には山中節がふさわしい」といいました。むかしの温泉情緒がしのばれる風景です。

左のプレーヤーでお聞きください

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